2019年 04月 15日 ( 1 )   

東京大学 祝辞   

2019年 04月 15日

 先日、東京大学で入学式が行われました。
その祝辞が、今大きな反響を呼んでいます。
祝辞を述べたのは、社会学者である上野千鶴子先生です。2011年まで東京大学で教鞭をとっていました。
上野千鶴子先生は、まず、東京医科大学の不正入試問題に触れました。
そして、「どの学部も女子が優位な場合が多いのに、東京大学では、女子の比率は長期にわたって2割を超えない壁がある。それどころか2019年は18.1%と前年度を下回った」。
これは、「性差別の結果です」。と言い切りました。
「女子は、東京大学であることを隠そうとしている」。
東京大学には、いまだに東京大学女子が入れないサークルがあるそうです。
これは、東大憲章が唱える平等の理念に反すると警告を発しています。
また、東京大学の学生生活実感調査によりますと、東京大学の親の62.7%が、年収がなんと950万円以上だそうです。職業別にみても、東京大学の父親の43.4%が管理職だそうです。
小生、この後のお言葉に感動を覚えました。
「あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったことを忘れないようにしてください。あなたたちが今日がんばったら報われると思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やり遂げたことを評価し褒めてくれたからこそです。中略。あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。後略。がんばりをそういう人びとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください」。
すばらしい祝辞だと小生は思います。
自身にも向けられたきびしいメッセージだと受け止めています。
ありがとうございます。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝
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by junshoji | 2019-04-15 21:42 | 住職日記