2026年 04月 06日
佛対応
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、雨の中でご自身のトレーニングを熱心に見守っていた少年ファンに対し、ボールをプレゼントし、一緒に写真を撮るという「神対応」・「佛対応」を見せたという記事です。
試合開始が遅れるほどの雨の中、じっと待っていてくれた少年に向けて、大谷選手は自然な振る舞いで感謝の気持ちを伝えられました。この姿に、世界中から「世界一やさしい」・「なんてクールなんだ」と称賛の声が集まっているそうです。
この大谷選手の行動を拝見し、小生は仏教の教えにある「無財の七施(むざいのしちせ)」という言葉を思い出しました。
「お布施」と聞くと、金銭や品物をお供えすることだと思われがちですが、仏教では「財産がなくても、誰にでもできる七つの布施(施し)」があると教えられています。
その中の一つに「和顔施(わげんせ)」があります。これは、穏やかで優しい笑顔で人に接することです。また、「言辞施(ごんじせ)」という、思いやりのある優しい言葉をかけることも含まれます。
大谷選手は、雨の中で待つ少年に、特別な見返りを求めることなく、ただ純粋な感謝の気持ちから、笑顔で接し、ボールを手渡されました。これはまさに、現代における「無財の七施」の実践ではないでしょうか。
私たちが生きるこの世界は、時に自分の利益や損得勘定で動いてしまいがちです。しかし、大谷選手のように、目の前にいるたった一人の人に、見返りを求めず、ただ純粋な優しさを差し出すこと。その小さな「和顔施」が、少年の心を温め、さらにはニュースを通じて世界中の人々の心を温かく照らしています。
私たちも、日々の生活の中で、家族や友人、あるいはすれ違う見知らぬ人に、ほんの少しの優しい笑顔や温かい言葉を贈ることができるはずです。
雨の日の憂鬱な気分も、誰かの優しい笑顔一つで晴れやかになることがあります。大谷選手の素晴らしい振る舞いに学び、私たちもそれぞれの場所で、小さな「お布施」を実践していきたいものですね。
by junshoji
| 2026-04-06 15:52
| 住職日記


