2026年 04月 05日
人と比べない
私たちは、日々の生活の中で、ふとした瞬間に悩みを抱えることがあります。
「あの人はあんなに成功しているのに、自分は…」「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、他人の持っているものや、他人の置かれている状況がうらやましくなり、「あんな風になりたい」と願うことは、誰しもが経験することではないでしょうか。
実は、私たちの悩みの多くは、この「自分と他人を比べること」から生まれています。
仏教では、すべての命はそれぞれが「唯一無二」の尊い存在であると教えられています。
うまく言えませんが、春に咲く桜には桜の美しさがあり、秋に色づく紅葉には紅葉の美しさがあります。桜が紅葉になれないように、紅葉が桜になれないように、私たちは誰か他の人になることはできませんし、なる必要もないのです。
阿弥陀如来さまは、私たち一人ひとりを「そのままの姿で尊い」と、ありのままに受け入れてくださっています。お慈悲の光は、誰かと比べて優れているから照らされるわけでも、劣っているから見捨てられるわけでもありません。
「あの人のようになれない」と嘆くのではなく、「私には私にしか歩めない善い道がある」と信じてみませんか。
過去を振り返って後悔したり、他人と比べて自分を卑下したりするのではなく、今、ここにいる「唯一無二の私」を大切にしてください。
そして、前を向き、ご自身のペースで一歩ずつ歩みを進めていただきたいと願っております。
by junshoji
| 2026-04-05 15:45
| 住職日記


