フィジカルAIの時代

 今年・2026年は「フィジカルAIの時代」になると言われているそうです。


「フィジカルAI」とは、少し難しい言葉ですが、要は「身体(フィジカル)を持った人工知能」のこと。自ら考え、学習し、そして実際に手足を動かして行動するロボット、と考えると分かりやすいかもしれません。

 
つい先日も、海外の大きな展示会で、洗濯物をたたんだり、料理を手伝ったりする家庭用のロボットが発表され、大きな話題になっていました。


まるでSF映画の世界が、もうすぐそこまで来ているかのようです。この一年で、そうした賢いロボットたちが、私たちの暮らしの中に、少しずつ入ってくるのかもしれません。

 このような話を聞くと、「便利になる」という期待と共に、「少し怖い」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自分より賢く、力持ちで、文句も言わずに働き続けるロボットです。そんな新しい隣人と、私たち人間は、どう付き合っていけばよいのでしょうか。

佛教には、「同事(どうじ)」という、とても大切な教えがあります。これは、相手の立場に立って、その喜びや悲しみを共有する、ということです。

相手が人間であれ、動物であれ、あるいはこれから登場するであろうロボットであれ、まずは相手を理解しようと努める。

その姿勢こそが、良い関係を築く第一歩なのではないでしょうか。

もし、家事を手伝ってくれるロボットが我が家に来たら。小生はまず、そのロボットに「ありがとう」と声をかけたいと思います。

そして、彼らが私たちの暮らしを助けてくれるように、私たちもまた、彼らが働きやすいように、部屋を片付けたり、優しく接したりする必要があるでしょう。

それは、機械を「物」としてではなく、共に暮らす仲間として尊重する心です。


 フィジカルAIの登場は、私たちに「働くとは何か」「豊かさとは何か」そして「思いやりとは何か」を、改めて問い直す機会を与えてくれているのかもしれません。

新しい隣人=フィジカルAIとの出会いを、恐れるのではなく、私たち自身が成長するための有り難いご縁として、素直に受け入れていきたいものだと思います。


合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝

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by junshoji | 2026-01-08 18:43 | 住職日記