ノーベル賞

 秋も深まり、風に吹かれる銀杏の葉が色づき始めるこの季節、日毎にもの思う心が増してきます。

2025年のノーベル生理学・医学賞 に、大阪大学の 坂口志文氏 が選出され、続いてノーベル化学賞には、京都大学の北川進氏が選出されました


それぞれの業績が国際的にも高く評価され、今回この栄誉につながったことは、我が国にとっても、文化・科学を愛するすべての人々にとっても、まことに慶びに堪えない出来事であります。


佛法においても、「探求」と「悟り」は切り離せないものと感じます。


物事を疑い、問い、調べ、理解を深めてゆく姿勢は、学問の世界に限らず、修行の世界にも重なっています。


私たちに「この世を見る目を澄ますこと」「根底の法理を探究し続けること」の大切さを、あらためて教えてくれるように思います。


ただ喜びをもって見るだけでなく、「学び」「探求」「奉仕」という佛さまの教えを支えにしてゆきたいと願っております。


例えば、地域の子どもたちや若者に向けて、自然科学と佛さまの教えの間を橋渡しできるような学びの場をつくることも、将来的に視野に入れていくべき課題かもしれません。


合掌 南无阿弥陀佛 善本 秀樹 拝

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by junshoji | 2025-10-09 19:42 | 住職日記