佛の教えは常にあり

 昨夜から今朝にかけて、久しぶりにしっかりとした雨が降りました。


常日頃は雨を「恵み」と呼びながらも、「暑いのは困る」と嘆きます。


人間とは勝手なもので、つい都合で良し悪しを決めたくなります。


仏教では、物事を「如実(にょじつ)に観る」ことが大切だと説きます。


暑さも、雨も、自分の思い通りになるものではなく、ただそうであるという事実を受け止めることです。



佛さまの教えは雨のように、大地のあらゆる草木を等しく潤します。


大木も小さな草も、それぞれの根に応じて水を吸い上げ、成長します。


私たちもそれぞれ違う命を生きながら、同じように教えの雨を受け取っています。


雨の日も、晴れの日も、暑さも寒さも、この身を生かす大切な環境なのだと思います。


常に「ありがたい」と思える心を、少しずつでも育てたいものです。


暑さが本格化します。


皆さま、どうぞご無理なくお過ごしください。


合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝

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by junshoji | 2025-07-16 13:28 | 住職日記