無縁社会
2022年 12月 30日
近年、核家族化と言われてますが、これにより、家族・地域の繋がりが益々薄くなりつつあります。
一人暮らしの高齢者も増えています。
身寄りがないと言う方もおられます。
ある新聞に掲載されていましたが、こうした状況下で亡くなられた人の葬儀を、行政が負担することが増えてきたそうです。
厚生労働省の発表によりますと、昨年、葬儀を行政が負担した件数は、全国で4万8622件もあり、過去最高となっているようです。
この10年間で、なんと約1万件増加しているそうです。
日本は今【多死社会】と言われており、高齢化で年間140万人が亡くなっています。
そのなかで、引き取り手のない【無縁遺骨】が、急増しています。
現にそういう方が多いのを、小生も仕事柄感じております。
慈光山・順照寺でも、まったく引き取り手のない御遺骨を預かっています。
この世に生まれて来て、臨終の際、弔ってくれる身近な人がいないとは、何ともさみしい限りであります。
こういう社会は、いずれ崩壊するでしょう。
家族が身近にいなくとも、社会・地域で、支え合う仕組みが早急に必要です。
お寺も生前から一人暮らしの方々と接することによって、無縁遺骨とならないよう、安心して暮らせる一助となれるはずです。
一人暮らしの方、一度お寺・順照寺に来てください。
住職自らが、お話を聴かせていただきます。
法律的なことは、弁護士さんや司法書士さんにも相談できます。
安心して老後を暮らせるために。
よろしくお願い申しあげます。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝
by junshoji | 2022-12-30 14:30 | 住職日記