檀家制度の崩壊

 昔、お寺は、まず教育の場であり、それに隣接して、病院や介護施設もありました。

江戸時代には、檀家制度が設けられて、地区・集落ごとにお寺がありました。

お寺では、今の役所と言える役目も担っていました。

さて、現代、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、世の中は加速しながら、変わりつあります。

インターネット社会では、オンライン等のビジネスが充実して拡しています。

そんななか、お寺では、葬儀・法事や式典・儀式・行事が、ことごとく延期・縮小・中止されています。

お寺でもオンラインを取り入れて、zoomによる葬儀・法事等が増えてきました。

今、お寺の危機を強く感じます。

それは、永年続いて来た檀家制度の崩壊です。

今や、家という概念がなくなり、家にこだわることがなくなりました。

現代は、個人が最優先です。

葬儀も結婚式も何々家という表記はほぼなくなりました。

檀家制度は、家によって支えられ、次世代に受け継がれて来ました。

これがもうないと言っても過言ではありません。

お寺はこれから、個人・人との繋がりをより一層強くしてゆく必要があります。

そのためにも、僧侶としての姿勢が問われてきます。

信頼・安心できる僧侶・住職がより求められるでしょう。

わかりやすい伝わるメッセージを送り続けることも大事だと思います。

合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝
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by junshoji | 2021-03-13 18:40 | 住職日記