感染者からの生の声   

2021年 02月 10日

 ふとある方を思い出し、久しぶりに電話をかけました。

最初はたわいもない話をしておりました。

時折、咳き込んでおられました。

お疲れと思い、あまり長話も仕事に影響すると感じましたので、電話を切りかけた時、先方から、「実は私、今新型コロナウイルスに感染して、家族とは別に自宅療養しています」。と言われました。

びっくりしました。感染して、10日目だそうです。初めて、新型コロナウイルスに感染した方から直接お話しをお聴きしました。

いろいろお話しくださいましたが、最初、発熱・39度まで熱が上がり、保健所に連絡すると、「その程度ならしばらく自宅待機してください」。と言われたそうです。

しかしながら、体調は悪化するばかりで、自力で、あちこちの病院・医院に、電話して診察をお願いしたそうですが、なんとほとんど断られたそうであります。

あきらめかけたその時、ある小さな医院が、受け入れてくださったそうです。


すぐに駆けつけて、診察・PCR検査をしてくれました。陽性と出ました。

その後も、発熱は続き、咳は止まらなかったそです。

入院先は決まらず、一人自宅療養となりました。

とにかく、苦しい日々が続いたそうです。

幸に、肺炎には至らなかったそうです。

保健所から連絡はありましたが、感染経路についての調査はまったくなかったそうです。

新型コロナウイルスに感染した方からの生々しい切ない声でした。

保健所は、すでに崩壊、対応能力を失っています。

発熱があっても検査もしてもらえない。

重い症状が出ているのに、たくさん病院があるのに、診察してもらえない、入院もできないのです。

これが、日本で起こっている現状・真実なのです。

恐ろしい事態であります。

日本の医療は、あまりにも感染症に対しては、無知か未熟であることが知らされました。

助かる命が、見捨てられている日本です。

後手後手の政策によって、あらゆる場所で、崩壊が起こっているのは間違いありません。

小生に、「新型コロナウイルスに感染したことを聴いてくれたおかげで、その後、多少身体が楽になりました」。とおっしゃってくださいました。

合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝
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by junshoji | 2021-02-10 19:31 | 住職日記

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