失われた命   

2020年 11月 22日

 新型コロナウイルスが感染急拡大しています。

その影に隠れてしまい、国内で報道されることはほとんどありませんが、新型コロナウイルスで亡くなる命よりも自ら命を絶つ・自死が多くなっています。

このことは、海外で大きく取り上げられました。

アメリカ合衆国で、「10月、自殺によってコロナの10カ月間よりも、多くの日本の命が奪われる」。と衝撃的な見出しが出たそうです。

日本は以前から、自殺・自死大国だと言われてきました。

新型コロナウイルス禍での自殺者増加は、海外メディアにとっては、驚くべき事象だったのです。

10月の自死数は、例年より約600人増えています。

そのなかで、女性や子どもたちの自死が増えていのです。

まさに病んでいる日本社会と言えるでしょう。

学校では、イジメが増えているそうです。

世界中で、新型コロナウイルス感染拡大によって、自死は増えてはいますが、日本の現状は、ケタ違いに多いのです。

これが、真の日本の姿なのです。

今一度、『命の大切さを教える場』が必要です。

それを担えるのは、お寺しかありません。

佛さまの願いを聴いて、我が命の大切さに気づかされるのです。

経済中心の世の中は、物が豊かでも、心は貧しくなります。

『生かされている尊い命を大切に』。

合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝
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by junshoji | 2020-11-22 19:09 | 住職日記

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