人間性が試されている   

2020年 05月 06日

 ガマンウィークも今日で終わります。
新型コロナウイルス感染拡大は、欧米や中国・韓国等々では、少し落ち着き、経済活動が戻りつつあります。しかしながら、まだ予断は許されません。国境はいまだ封鎖されています。

これから、第二波・第三波が襲いかかって来るかも知れません。

ある新聞の社説に、新型コロナウイルスへの対応をよく戦争と例えることが多いのですが、政治家はもっと言葉を選び慎重であるべきだと記載されていました。

大変興味深い記事でした。

欧米のトップリーダーは、こぞって新型コロナウイルスに対して、戦争という言葉を用います。確かに、医療現場では、戦場のような過酷な環境で従事されています。

また、戦争という強烈な言葉は、国民・人をひきつけます。だからこそ、欧米では、ロックダウンを行い、違反者には罰則を設けることができるのでしょう。

小生は思います。新型コロナウイルスは、敵ではありません。小さな地球にいるお互い共存すべき存在、切っても切れない縁・運命なのです。ウイルスによって、人類が進化をもたらした過程も事実としてあります。

社説に、ドイツのシュタインマイヤー大統領の国民には向けたメッセージが掲載されていました。
『感染症の世界的拡大は、戦争ではない。国と国、兵士と兵士が戦っているわけでもない。私たちの人間性が試されている』。
歴史に残る感動的なメッセージ・教えとなるでしょう。

今だからこそ、新型コロナウイルス感染拡大によって、大勢の尊い命が犠牲になっていることを忘れることなく、あらゆる命に感謝しましょう。私たちは生かされていることを忘れてはいけません。

母なる地球は、我々人間に、猛省と謙虚さを取り戻してほしいと願っているのではないでしょうか。

合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹 拝
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by junshoji | 2020-05-06 21:08 | 住職日記

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