尊い命を大切に   

2014年 07月 31日

 連日、佐世保市の高校一年生の女子生徒を殺害した事件が報道されています。事件を起こした少女の高校の校長先生は、普段から命の教育をしていたと語りました。それは、形だけの授業でした。「命の教育は、知識や言葉を豊富に並べ立てても何も伝わりません」少女は、同級生の遺体を切断しました。「この行為は、命を敬う気持ちがまったくない行動」であります。命を語るとき、教育方法や道徳だけでは、命を大切に敬う気持ちは生まれません。小生は、以前から提唱している通り、「今、学校の教育に一番必要なのは、宗教、特に佛教」であります。日本は政教分離と云われ、公立の学校では、宗教・佛教の知識は教えますが、佛さまの願いまでは、先生も知らないし伝えられません。学校で宗教を教えないのは、世界中で日本だけであります。もし事件を起こした少女が、授業で、母親のお通夜・葬儀で、み教えを聴き、日頃から「佛さまから願われている尊い命」と気づいていれば、こんな悲しい事件は発生しなかったかも知れません。そのことをこの事件は教えているように思います。こんな悲惨で残忍な事件が今後おこらないことを念じ続けます。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2014-07-31 23:09 | 住職日記

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