師の影を踏まず   

2013年 05月 06日

 ゴールデンウイークも今日で終わります。明日から普段に戻ります。さて、このゴールデンウイークの一番の話題は、元巨人監督・長嶋茂雄さん並びに元大リーグ選手の松井秀喜さんの国民栄誉賞の表彰式でありましょう。何回も表彰式をテレビで観ました。これまでの国民栄誉賞の授与・表彰式は、総理官邸で行われていましたが、この度は、長嶋茂雄さん・松井秀喜さんにふさわしい東京ドームで行われました。何とも粋なはからい・演出であります。安倍晋三政権の支持率がまた上がることでしょう。お二人は、お揃いの濃紺のスーツにストライプのシャツ、水玉のネクタイでした。センスの良さに感服しました。久々に感動した表彰式でありました。松井秀喜さんは常に長嶋茂雄さんの後を歩き、まさに、「三尺下がって師の影を踏まず」であります。これは、佛教の作法であり、「師僧に従って歩く時の心得」なのです。長嶋茂雄さんと松井秀喜さんとの師弟関係・絆の深さを強く感じる場面でした。松井秀喜さんのスピーチには、胸が熱くなり、聴き惚れました。「ただただ恐縮しています。王さんの本塁打数や衣笠さんの連続試合出場のように世界記録を作ったわけではありません。長嶋さんのように日本中の方々を熱狂させたわけでもありません。ただ誇れるのは日米の素晴らしいチームでプレーし、素晴らしい指導者、チームメイト、ファンに恵まれたことであります」。さすが松井秀喜さんの感動のスピーチでした。「世界に誇れる日本のスーパースター・松井秀喜」です。松井秀喜さんは、まだ38歳です。これからの益々の活躍を念じ続けます。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2013-05-06 21:52 | 住職日記

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