究極の選択   

2013年 01月 30日

 全国に広がった地方公務員・教師による云わば、駆け込み退職が大きな問題・話題となっています。年度末の3月末に退職すると、退職金のうち150万円から中には200万円ほど減額されるそうです。早期退職・2月中に退職すれば満額もらえるのです。定年退職直前に、いきなり退職金が減額されるとしたらどうするか。早期退職する教師に、批判と擁護する声が錯綜しています。教師と云えども人間であります。誰しもお金に眼が向くことでしょう。しかしながら、2月に退職するとなると、担任を受け持っていれば、受け持ちの生徒の卒業式には出席できません。子どもたち・生徒にはどう説明するのか。早期退職する教師たちは、離任式で生徒に何を語り、何を残し、学校を後にするのでしょうか。教育とお金。まさに究極の選択をしなければならないのです。いずれを選択しても、後悔の一念は残るのではないでしょうか。公務員退職手当改正法・いつもながら法律には、まったく「情」というものがありません。この施行により、一番犠牲になっているのは、実は、子どもたち・生徒であることに気づいてゆかなければならないと、強く感じます。大人たちは、あまりにも勝手すぎます。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2013-01-30 22:34 | 住職日記

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