ノーベル医学生理学賞   

2012年 10月 12日

 スウェーデンのカロリンスカ医科大学は、今年度のノーベル医学生理学賞を、神戸大学出身・京都大学の山中伸弥教授(50歳)に授与しました。iPhoneならぬiPS。皮膚等の体細胞から細胞を初期化し、さまざまな能力・臓器等になりうる=人工多能生幹細胞を作り出すことに成功したのです。これから、難病の仕組みを解明し、新薬開発・臓器等再生医療実現に向けて大きく前進することでしょう。日本のノーベル賞受賞は19人目で、2010年以来のことであります。特に今回授与された医学生理学賞は、25年ぶり2人目になります。50歳の若さでノーベル賞を受賞した山中伸弥教授は、スポーツマンで人情味が厚くユーモアで、講演会ではいつも笑いがあるそうです。山中伸弥教授のiPS細胞は逆転の発想で生まれたそうで、地道な研究と実験によって、また数々の大胆な手法・幸運によりiPS細胞が誕生しました。しかしながら、これから臨床応用試験と共に、倫理観の構築が急がれます。何はともあれ、日本人として誇らしく、栄光のノーベル医学生理学賞受賞おめでとうございます。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2012-10-12 19:27 | 住職日記

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