ザ・レディ   

2012年 07月 26日

 今なお世界各地で内戦や紛争が頻発しています。ミャンマーもいまだに軍事政権が続いています。そんななか、民主化運動の指導者・国民民主連盟(NLD)党首=アウンサンスーチーさんの実話映画、ザ・レディを鑑賞しました。ミャンマーでは、アウンサンスーチーさんを公には、ザ・レディと呼んでいました。祖国・ミャンマーの民主化のために、まさに命をかけて働き続けているアウンサンスーチーさんです。強い信念をもった生きざまを、まざまざと観せつけられました。最後まで涙なしでは観れない感動の超大作であります。しかしながら、場内の観客はまばらでした。ミャンマーと日本とは、深い関わりがあります。日本は最大の援助国でもあったのです。日本人の関心の薄さが気になります。アウンサンスーチーさんは、世界では稀なる存在・トップリーダーと云えます。まず、数少ない女性指導者であり、その容姿・作法の美しさです。そして、笑顔を常に持ち備えながら、強さと勇気ある行動には感服します。引き裂かれた夫と二人の子どもたちの愛と絆をひたすら信じて、決して後ずさりしない強い母なのです。15年間も軟禁され、2010年にようやく選挙で国民民主連盟(NLD)の党首となり、今月25日には下院本会議で初めてミャンマーの民主化のために、議論しました。外圧のある中でよくぞ撮ってくれた、リュック・ベッソン監督。名演技のミシェル・ヨー(アウンサンスーチー)のお二人にスタンディングオベーションです。猛暑の最中、是非とも映画館で観てほしいお勧めの感動作品であります。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2012-07-26 18:37 | 住職日記

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