人の話を聴く   

2012年 06月 12日

 最近、住職さんにいろいろとお話を聞いてほしいと云うお申し出が多くなりました。檀家さんのお家へ出かけている際・お寺不在中に突然来られる方もおられ、残念ながらお会いできなかったこともあります。人には必ずや悩みがあります。なかには、人には言えないという話もあることでしょう。毎年国内で3万人以上の方が、自死・自殺している現状があります。先日の大阪ミナミの無差別殺人事件も、死にたかったのに死にきれず目の前の人を惨殺したと供述しています。なんとも理由にならない話ですが、もし誰かに死にたいという気持ちを聞いてもらっていたら、こんな悲惨な事件は起きなかったのではないかと小生は思います。犠牲者には謹んで哀悼の意を表します。人の悩み・話は単なる聞くのではなく、「聴く」ことが必要です。決して聴く側の意見・想いは言わず、ただただ聴き続けるのです。悩みの解決に至らぬとも、話すだけで気持ちが楽になることがあります。小生でよければ、いつでもどんな話でもお聴きいたします。これも有り難いご縁・佛縁であります。事前にご連絡をお願いします。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2012-06-12 18:24 | 住職日記

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