母の祥月命日   

2012年 03月 13日

 母が亡くなってもう8年になります。今日は、母の祥月命日また父の命日にもあたります。なんとこの8年間早かったことか。年々時間の経つ速度が増すばかりです。母は我が子にも、他人にも優しい人でした。決して小生には、偉くなれとは言わなかった母でした。檀家さんがお寺に来られた時は、必ず美味しいお茶を出しておりました。そのお茶の味を今でも懐かしい・美味しかったと思い出してくれる方がおられます。その話を聴くと、小生の眼には見えないけれど、母は佛さまとなって生きているんだなあとふと感じます。そんなことを想うと、小生は常に母の願いに背いて生きているんだと、ありのままの自身の姿に気づかされ驚きます。そして、周りのご縁ある方々に、どれだけ迷惑・心配をかけながら偉そうに生きているか知らされるのです。恥ずかしいことであります。そんなとき、母に「ごめんね」と今では素直に言えます。「ありがとうございます」・「南无阿弥陀佛」と声に出すことが、唯一小生のできる母への親孝行であります。折しも今日は、娘の中央佛教学院の卒業式でもありました。僧侶となり無事に卒業できたのも母・父のお陰であります。佛さまとなって忙しく働いている両親には、ただただお念佛・南无阿弥陀佛とご恩報謝のお念佛でお返しするしかないのです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2012-03-13 17:32 | 住職日記

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