東日本大震災一年・一周忌   

2012年 03月 11日

 東日本大震災発生から早いもので一年・一周忌になります。今日現在、1万5854の人が亡くなり、行方不明者は3155人もおられます。そして仮設住宅等で避難生活を余儀なく強いられている方々は、いまだに34万人おられます。福島第一原子力発電所の事故により、6万3000人の方々が福島県外へ避難したままです。放射能汚染により、我が家がありながら帰れないのです。国あげての復興は思うように進んでいません。その大きな原因が、がれき処理の遅れです。被災地の自治体では処理しきれず、がれき処理の受け入れを地方に懇願していますが、なかなか受け入れられず復興を妨げています。我が神戸は、被災地に1.17希望の灯りを送っていますが、がれき処理を受け入れていません。このことを今すぐ反省し、何処よりも多くのがれきを受け入れるべきだと思います。その他、復興を成し遂げるには、まだまだ時間を要し問題・課題は山積です。今日1日を通してテレビ・ラジオ等マスコミは、東日本大震災発生一年を特集しています。復興を推し進めるには、長期的な支援と力強いリーダーシップが必要です。今日一年・一周忌というひとつの節目を迎えました。単なる通過点ではなく、大地震・大津波によって亡くなられた方々の想いを決して忘れることはあってはなりません。今一度、謹んで哀悼の意を表します。こらからも「備えと覚悟」を持ちながら、「生かされている命を大切にしたい」と、自身に言い聞かせています。東日本大震災発生から一年・一周忌にあたり、そのことを大切に「教え」として受けとめております。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2012-03-11 19:17 | 住職日記

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