ゆかりの名宝   

2011年 11月 16日

 東京上野にある国立博物館で、「法然と親鸞・ゆかりの名宝」と銘打って12月4日(日曜日)まで、特別展が開催されています。この特別展は、法然聖人800回並びに親鸞聖人750回大遠忌にあわせ、日頃観ることができない名宝を一堂に集め展示しています。また法然聖人・親鸞聖人お二人合わせての特別展は初めてのことであります。この次開催されるのはおそらく、50年後になることでしょう。貴重なご縁を今私たちはいただいているのです。末法と云われる平安時代末期から鎌倉時代にかけて、先端的・革命的である教えを広げた法然・親鸞両聖人。それまでの佛教は、厳しい修行・学問をする者、貴族のようにお寺・仏具を寄進する者しか救われなかったのです。救われることのなかった大多数の庶民に、お念佛一声で、阿弥陀佛が迎えに来てくれる・救われて往くことを説いていかれたのです。お念佛の中には、阿弥陀佛が選んだ行い・願い・誓いすべてが込められているのです。浄土真宗のみ教えは、末法の現代においても何ら変わることなく、受け入れられるのは間違いありません。いやこの混迷の世の中だからこそ絶対に必要なのです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2011-11-16 18:19 | 住職日記

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