死の教育
2011年 10月 20日
中国では、道徳を教育に積極的に取り入れようとしています。今中国では、貧富・地域経済の格差等々により、人の倫理観・道徳が、欠如し世の中が乱れていると中国共産党が認めています。こんな事件・事故があったそうです。交差点で、幼い子どもさんが車にひかれたにもかかわらず、まわりの人たちは、しばらく傍観するだけで救出することもなく、2度も子どもさんは、後続の車にひかれ、亡くなったそうです。このような事態を受けて中国共産党は、道徳を積極的に教育に取り入れると発表しました。日本も決して遠い国のこと・他人事ではなく、同じような環境におかれているのではないでしょうか。小生が思うに、道徳教育も勿論大事なことですが、その前にまず、「死の教育」を最重点におくべきだと思っています。佛教のみ教えを通して、この私の命とは何か。あらゆる命の犠牲のうえに、生き生かされているこの私の命。等々を考えさせ、学ばせるべきです。余命半年と宣告された俳優の入川保則さんの言葉が、小生にとって教えとなっています。「明日死ぬかも知れない命だと思って精一杯生きよ。今、死んだら永遠の命をいただくことを学べ」。この言葉には、奥深い・奥深い佛教のみ教え=佛さまの願い・大悲のお心=南无阿弥陀佛の呼び声が滲み出ています。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝
by junshoji | 2011-10-20 16:36 | 住職日記