レクチャー・放射能
2011年 07月 27日
東日本大震災で事故をおこした福島第一原子力発電所の放射線漏れは、さまざまな形で影響を及ぼしています。最近では、放射線セシウムに汚染された牛の餌である稲わらの影響で、牛が出荷停止になっています。改めて放射能とは何なのか考えてみたいと思います。ヨウ素やセシウムは放射線を出し正しくは、放射性物質と言います。放射能とは、放射線を出す能力を言います。例えば、ホタルの放す光が放射線で、光を出す能力が放射能にあたります。あくまで例えばの話しですが、ホタルそのものは、放射性物質と言えます。何故放射線が怖いのか。それは、身体の細胞の遺伝子を壊すからです。私たちは、日ごろから放射線を浴びています。そんな環境のなか、身体は常に遺伝子を直そうと働いているのです。しかし、限度を超えてしまうと癌になってしまうのです。次に数値・単位ですが、放射線の量がシーベルトであり、放射能の強さをベクレルと言い表します。今一番心配されているのが、放射性物質を含んだ、水・野菜・魚・肉等々から、食べることにより体内に放射線を浴びることです。その中で最も放射能の数値が高いのが、牛肉だと言われているのです。また、大人より放射線の影響を受けやすい、子どもたちが心配されます。子どもたちのこれからの健康管理を、国をあげて長期にわたって取り組んでいかなければなりません。これは私たち大人の責任です。いずれにしても、1日も早く福島第一原子力発電所事故を収束させると同時に、放射線量を少なくし、善い環境に再生させることです。これには、相当な覚悟と勇気ある行動が必要です。聡明で賢明な日本人なら必ず出来うるはずです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝
by junshoji | 2011-07-27 15:04 | 住職日記