詐欺   

2011年 07月 26日

 最近詐欺に関する事件が頻発しています。今までよく聞かれたのが、振り込め詐欺でしたが、とうとうお寺の永代供養にまで、詐欺師は手を伸ばしてきました。世界遺産である高野山の名刹・持明院というお寺の永代供養の権利を売ると宣伝し、高齢者からお金を振り込ませるという手口です。被害金額は1億1千5百万円にものぼるそうです。このようにしてまで人を騙し、お金を奪い取るとは、世も末と言いましょうか悲しく、恐ろしく身震いがします。本当の詐欺師は詐欺師に見えない。騙された高齢者の方々は、有名な歴史のある寺院の永代供養であると宣伝され、聞かされれば、信用してしまうことは無理もありません。永代供養権と称して高齢者から、貴重な財産を騙し取った詐欺師たちは、必ず佛法の因果応報により、その罪の報いを受けることでしょう。逃げ切れたと思っても、佛さまは観ておられます。これからまた新しい詐欺の手口が、あらわれるかも知れません。おいしい話には必ずリスクがあり、嘘があるかも知れないと、まず疑いましょう。明日は我が身かも知れません。騙す方・騙される方も、双方共欲深いことがひとつの原因ではないでしょうか。佛法はそのことを教えてくれます。とにもかくにも今一番悲しんでおられるのは、佛さまです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2011-07-26 17:19 | 住職日記

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