奇跡と確率
2011年 07月 16日
猛暑が続くなか、セミが鳴き始めました。女子ゴルフで昨日、有村智恵選手がなんと、試合中にアルバトロスを記録したうえに、さらにホールインワンを達成しました。アルバトロスとホールインワン両方を、同じラウンドの別のホールで成し遂げたのは、国内では男女通じて初めてのことだそうです。それにしてもすごいことです。また有村智恵選手は、2009年にも、アルバトロスを達成しているそうで、アルバトロスを2度記録・経験した選手は当然初めてのことです。このアルバトロスとホールインワンが同一ラウンドで達成される確率はと云うと、1080万9184ラウンドに一度あるかないか。気の遠くなる話しですが、毎日1ラウンドしたとしたら、2万9614年に一度あるかないかの確率だそうです。強運とか努力・鍛錬だけでは語れない、不思議な世界を感じます。 有村智恵選手の素朴な振る舞い、自然な笑顔が幸運を引き寄せたかも知れません。常日頃から、あまり欲張らない謙虚な気持ちがあるのでしょう。アルバトロスとホールインワンが立て続けに達成されることよりも、もっとすごいことがあります。それは、人間として生まれることです。たった1個の細胞から、何十億年と絶えることなく進化を続け、この私の命に至っているのです。これが最も、不思議・不可思議な出来事なのです。これこそが、奇跡なのです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝
by junshoji | 2011-07-16 17:22 | 住職日記