サミット   

2011年 05月 28日

 G8サミット。主要国首脳会議がフランスの北に位置するドービルというところで開催されました。主要国首脳会議・サミットと言えば、従来ならば経済を中心に話し合われるのですが、東日本大震災により被害を受けた福島第一原子力発電所の事故によって、原子力の問題も大きなテーマになっていました。ウェルカムランチに異例の冒頭のあいさつを菅総理がされたそうです。世界からこの度の東日本大震災に対し、義援金並びに救援活動、物質等々をいただいたことは素直に心からお礼を申しあげるべきでしょう。また福島第一原子力発電所の事故、処理の対応等々について丁重にお詫びすべきでしょう。今回のサミットほど、日本が世界に注目されたことはなかったはずです。世界中が菅総理がどんなメッセージを発するのか、期待されていました。しかし、中途半端で原子力依存なのか脱原子力発電なのかよくわからないといった印象を、与えてしまいました。世界は、原子力に対し日本はどのように舵取りをするのか、どのようなはっきりとしたメッセージを発するのかと待ち構えていましたが、この度の菅総理のメッセージは世界をがっかりさせてしまいました。日本だからこそ脱原子力と言えるのです。今の日本の立場・状況だからこそ脱原子力発電と言えるのです。結局は今回のサミットは原子力依存になってしまったのです。世界を変える脱原子力の強いメッセージが日本から出なかったのは、大変残念であり今後大きなツケを残すことになるでしょう。せっかくの大きなチャンスを逃してしまったのです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2011-05-28 16:00 | 住職日記

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