我が家   

2011年 05月 11日

 東日本大震災により福島第一原子力発電所の事故によって、警戒区域が設けられ20キロ半径内の一部の住民の方々に、一時帰宅が許され実施されました。わずか2時間。それも原則一人で二人まで容認。大変厳しい条件の下での一時帰宅となりました。我が家がありながら、大震災でも家屋は建ってはいるのに住めないとは、何と悲しく虚しいものか。小生には、はかり知ることはできません。人は帰る我が家があるからこそ、安心して外で仕事、活動出来るのです。我が家があるのに帰れない。これはまさに非常事態です。わずか2時間で、防護服をつけて何が出来ることでしょうか。2時間後我が家を後にされて避難先に戻ること、本当にお辛かったことでしょう。東海地方福島県も佛教の信仰が篤く、帰られてまず佛壇に手を合わせられたそうです。佛壇は生活の中心、心のよりどころであることを、改めてお姿を通して教えていただきました。もう二度とこのような事態を起こしてはいけません。原子力発電所と共存なんてありえません。一時帰宅を余儀なくされた被災者の方々のお気持ちを、決して無駄にする事は許されないことです。すぐさま現存のすべての原子力発電所を停止すべきです。電力不足になっても、それなりの対応ができます。日本人なら必ず電力需要に応じた、省エネルギーの生活が出来るはずです。現に夏に備えエアコンを使わないようにと、扇風機がよく売れているそうです。日本人は昔から質素・倹約な生活で十分幸せだったのです。日本人は聡明かつ賢明な国民であることを小生は信じています。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2011-05-11 12:39 | 住職日記

<< あれから2ヵ月      お寺と美術館 >>