10万年   

2016年 09月 21日

 原子力発電所をこれからどうするのか。福島第二原子力発電所の事故収束はまだまだこれからであります。
そんななか、放射能レベルが高い使用済み核燃料・原子力のゴミを国が10万年間管理すると決めました。原子力・核のゴミは、環境に影響を与えないレベルまで下がるのに少なくとも10万年かかるそうです。そして、原子力発電所1基あたり何と100〜200トンの核のゴミが出ます。その核のゴミを誰が管理するのか。国がするというのです。途轍も長い時間そんなことが可能なのかどうか、素人の小生ですら無理だと断言できるでしょう。今から10万年前というと、人類はまだアフリカ大陸から出ていないのです。10万年後、人類が存在しているかどうか何の保証もありません。むしろ、このままでは人類が滅びていく可能性が高いはずです。ちなみに原子力発電所の稼働できる寿命は長くて60年だそうです。
原子力発電所は、いくら安定してコストが安くとも、核のゴミを未来に残すしかないのが現状です。私たちはとんでもない大きな罪を犯し、重ねつつあるのです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝
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by junshoji | 2016-09-21 22:44 | 住職日記

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