減少   

2015年 04月 11日

 4月とは思えない肌寒さを感じます。
小生・住職の毎日の仕事と云えば、まず檀家さん参りであります。早朝8時過ぎには1件目のお家に行かせてもらっています。
そのご家庭のご先祖さまのご命日にご仏壇の前で読経させていただくのです。
そして、このひと月の無事をお互い確認・感謝する場でもあるのです。
振り返れば、あの阪神・淡路大震災以前は、月忌参りに行く件数は多かったのですが、ここ数年は減少の一途をたどっています。
あの阪神・淡路大震災から月忌参りに対する意識が変化したと云えます。
関西、特に神戸・大阪では、ごくごく普通にどのご家庭も月忌参りをされていました。それが、現代の情報氾濫・インターネット社会のなか、家庭よりも一個人の自己中心的な考え・都合が優先され、ご先祖さまを敬い・慕うという意識が薄れてきたように思えてなりません。
月忌参りを通して、今は亡き・眼には見えないご先祖さま=佛さまのご加護があればこそ、穏やかに過ごせるのであり、そのことに感謝申しあげる場が、ご家庭のご仏壇なのです。
月忌参りが減少するなか、改めて月忌参りの有り難さを感じずにはおれない昨今であります。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2015-04-11 20:43 | 住職日記

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