与える・得る   

2011年 11月 13日

 ここしばらく、日中は暖かく11月の中旬とは思えないほどです。「かえで」が色づきはじめ、「もみじ」になるのはまだ先のようです。本格的な綺麗な紅葉を見る期間は、今年は短そうです。最近の事件・事故、またインターネット・雑誌等々を見て思うことですが、人は得ることばかりを求め、人やさまざまな命・物に何かを与えようとはなかなかしません。また、簡単に得る・得ようとする願望・欲求は増大するばかりで、上限がありません。それとは反対に、他に与える・与えたい願望は少なく、与える満足感を欲することもないのです。本当はまず、与えてゆく行為・行動が大事なのです。そのことによって、求めなくとも自然に自己に帰ってくる・戻ってくる見返りが必ずあるはずです。小生もこの件に関しては、偉そうなことは何ひとつ言えません。恥ずかしいことです。何もせず得るものばかりを求め、与えることを忘れてしまっている小生自身の姿に気づかされます。自分勝手な気ままな醜い姿に、ただただ驚かされます。自己に言い聞かせているのですが、与えることをまず第一に。得ることばかりを考えないように、強くなりたいものです。
合掌 南无阿弥陀佛 善本秀樹拝

by junshoji | 2011-11-13 16:49 | 住職日記

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